mikiのブログ

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赤めだか

赤めだか

赤めだか


リーダーが身につけたい25のことで紹介されていた本を読んでみました。
立川談春さんが談志師匠の元で真打になるまでのお話でエッセイです。
談春さんのガッツが凄い。高校を中退し弟子となり、最初は新聞配達しつつその後は修行の一貫で築地で働いたり。私には真似できません(しなくていいか。。。)。
ハチャメチャな談志師匠ですが、芸事に対する姿勢はプロだなぁって思います。
例えば、

型が出来ていない物が芝居をすると型なしになる。メチャクチャだ。型がしっかりした奴がオリジナリティを出せば型破りになれる。

という言葉が出てきます。
仕事でも音楽でもそうなんですが、自分らしさって何だろうと思う前に基本を押さえる必要があるんですよね。基本があるから、応用が出来るわけで、それにアイデアを加えられれば自分らしさが出せる。研究だって、画期的な!!っていうよりは、元があり、それに対して少し新しい取り組みをして新しい成果が生まれる。

今の自分に言いたいし、今後も心に留めたいのは

現状を改善するには行動を起こすんだ。

思っているだけでは何も変わりません。何かするから作用が出て変化が起こる。すっごく当たり前なんですが、意外と出来ていない事。とにかく何も考えずに動くというのは違うと思うけれど、考えても行動しないよりはマシかもしれません。考えて行動するってのが良いですよね。

あのな、誰でも自分のフィールドに自身なんて持てない。でもそれは甘えなんだ。短所は簡単に直せない。短所には目をつぶっていいんだよ。長所を伸ばす事だけを考えろ。

談春さんが「なんとかなりたい。オールマイティに近づきたい。」と言った時の談志師匠の返答。
私自身は自分があまり好きではないので、短所もある程度改善したいと思ってしまいますが。。。良い所を伸ばして行ければ自分らしさが出てくるのかもしれません。
師匠に育ててもらったのだから、自分も弟子を育てる義務があるのだとも言っていました。
今現在、リーダーと言われる地位に就いている人のいったいどれだけの人が後進を育てようと思っているのだろうか。自分は後進が育てられるのだろうか?なんて考えさせられました。

何となく怖いイメージの談志師匠で、実際の所は怖いというより畏敬の念をもたれる様な人物なのだと解釈できた一冊でした。落語、興味が無かったんだけど、聞いてみたくもなりました。