ライフログのすすめ

ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)

ライフログとは自分の活動履歴を全て保存しておいて必要な時に再生しようともの。
古くはウェアラブルなんて名前でやっていた様な物とも近い。ウェアラブルコンピューティングは例えば眼鏡にディスプレイを仕込んどいて誰かに会ったらそこにその人の情報が表示されて、いちいち思い出さなくても良い、みたいな使い方が出来る話。
この本は、書類だけじゃなくて写真、思い出の品までもデジタル化して生活している著者の考え方に触れる事が出来る。
前半は、ライフログを溜め込む事の意義をたっぷりと。過去に学べる、故人を偲べる、久しぶりに会った人と会話が盛り上がる（←接点が少ない人でも過去の情報がすぐに引き出せるから話題に困らないってことらしい）なんて例が出てくる。
後半は、どうやってライフログするのよ？って話。突飛な話がある事をちょっとだけ期待したけれど、GPS付きのカメラや携帯、スキャナ、OCRソフト、インデキシングなどなど。その辺を駆使して、デジタル化してなおかつ引き出しやすくしようという所だった。
途中、プライバシーの問題も出ていたが、結局のところ、スイス銀行みたいな守秘してくれる機関が現れる事に期待って結論に見えたなぁ。